Loveletters from UltimaThule

極北からの本と映画の備忘録

潔癖症

潔癖症や男性嫌いの話をきいたので、そういえば、昔は好きか嫌いかよくわからない男の人と二人で食事に行ったら家に帰ってから必ず吐いていたと思い出す。無理に嫌いなものをたべていたわけでもなく、一応楽しく会話してきたあとで。それなのに。なのに吐く。その時間をなかったことにするかのように、リバース。好きか嫌いか話してみないとわからないかなと思って、誘いを受けてしまう。もちろんそう思うからには、最初からNGではないのだけれど、わたしが自分の気持ちに未熟なのかもともと鈍いのか。本当は嫌だったのだと、吐きながら思っていた。そんなことがあって、つきあったひとは全部続かなかった。でも、頭より身体のほうが正直で繊細で。

潔癖症といえば間違いなく潔癖症。でも、自覚してしまうと生きていけないから、いろいろなことを思考の外に閉め出す。自分の身体でさえ、なだめすかしてコントロールするのがやっとなのに。言いたいことを我慢するのはよくないね。もっとしなやかにやわらかく、でも凜として生きていたい。