おお、あこがれのプレイン・フィールド 目にもうるわしきかの緑地 嘘。行ったことがないから本当に緑地かどうかなんてわかんない。でも、ずっとずっと前からプレイン・フィールドはあこがれの土地。行ってもなにもないのはわかっている。そんなことはどうで…
潔癖症や男性嫌いの話をきいたので、そういえば、昔は好きか嫌いかよくわからない男の人と二人で食事に行ったら家に帰ってから必ず吐いていたと思い出す。無理に嫌いなものをたべていたわけでもなく、一応楽しく会話してきたあとで。それなのに。なのに吐く…
凜という字が好きです。寒さで身が引き締まる様子をいうそうです。凜として生きていたい、どういう状況であっても。そう思います。まだまだ遠いのだけれど。凜としていて、神秘的な森のような人でありたい。
あまり映画の話が書けていないなぁということで、『風立ちぬ』をようやく見ました。
自分の特殊性、特異点について思いを巡らす、まだきちんとわかっていないから。自分が何をできるか、世界に、まわりに何を与えることができるか、考え続けている。与えられているだけではだめなのだ。
沈黙は魂を解き放つためにある。より豊かなところ、なにより自由なところへ。弓の弦が最も美しい弧を描くのは放たれる前の一瞬。極限の虚空へと放たれる時のために息を潜め力を静かに矯める。終末を歌う天使の声が遠くから低く響いてくる。わたしの魂は憧れ…
かみさまというものを探しみいだし、そう名付け、呼びかけたいと思っていた。でも、かみさまって、もしかしたら、あとで気づくものなのかもしれない。たとえば、つないだ手をそっと離したあとで、そのさしだされていた手のぬくもりに気づくような。そう気づ…
目が覚めたら雪だった。曇天のもと、うっすらと白銀色に光る世界の美しさに見とれる。小さい頃から雪で浄化された空気を吸い込むと、透明になれそうな気がしている。窓をあけて冷たい綺麗な空気を身体の隅々までゆきわたるように、静かに息を吸い込む。そう…
「しなくては」ではなく、「したい」と素直に思える。前は、ちゃんとしなくては、生きなくてはと思っていたのだけれど、最近はちゃんとしたい、生きていたいなと自発的に思っている瞬間に気づいてびっくりする。悪い方向へと引きずられるオブセッションの呪…
眠ろう、と囁く声がしたので、そっと抱き寄せて愛撫する。あたたかくやわらかくちいさくてすべすべして心地よい、でもそのなにかの名前がわからずに、静かに触れつづける。名付けたくて知りたくて。指先につたわってくるかすかな鼓動。とても懐かしい匂いが…
人生の残りの時間をどう生きようか。イコール、どう死にたいか。昨年からずっと考えているのはそんなことばかり。いつも考えてきたことではあったけれど、これまでよりもいっそう強く、考えている。この星に生まれた思い出を、たくさんつくりたい。そう積極…
夕食も忘れて、思考が、心が、かたちのないものが、縦横無尽に夜を走る。その後、軽く食事をしようと入ったバーで、午前一時にピザを。トマトと3種類のチーズ、さまざまな野菜がのっていたそれは、いままで食べたことがない味でとても美味しかった。ボウモア…
風の生暖かい夜、かろやかに言葉と踊る。ときどきすりぬけていきそうになる、その手をしっかり摑まえて。くるり、くるくるり。離したりはしないわ。桜の花が咲くのはもうすこし先。
「月が綺麗ですね」means I love you。今夜も空を見上げれば立ちすくんでしまうほどに月が耀いてます。暗闇にひそむ魔を打ち払うかのような、すがすがしいまでの純銀の光。愛しているというかわりにではなく、ただ月が美しいというだけで嬉しくなって、その…
――と或る書店にて 「レリスの『幻のアフリカ』が平凡社ライブラリーから出てる! ヤバい!」 「あ! これ、憑依儀礼についての記述で有名だから読みたいなと思っていたんですよね」 「オナニーのことばっかり書いてあるよね」 「……!?(ますます読まねば!…
ゴス少女は八割方、文学少女だと言われた。そうか、そうだったのか。
名前について 自分の名前にずっとなじめなかった。嫌いというか、その名前が自分を指し示す音と記号であることにぴんときていなかった。自分の顔に対しても同じ感覚があった。自分が顔を持っていること自体に違和感があった。鏡を見ても自分の顔とは思えない…
映画見始めは、『アリエッタ』。昨年とやっていることが変わらない!
一人静かに過ごした昨年よりは、にぎやかに年末年始を過ごしてきました。30日は、はじめてコミケにも行ってみました。膨大な人が集まる割には、導線がさくさく進んで移動がスムーズでびっくりしました。なにより人混みに怖じ気づいていたのですが、実際に行…