Loveletters from UltimaThule

極北からの本と映画の備忘録

魂を弓に番え放つとき、天使は歌う

沈黙は魂を解き放つためにある。より豊かなところ、なにより自由なところへ。弓の弦が最も美しい弧を描くのは放たれる前の一瞬。極限の虚空へと放たれる時のために息を潜め力を静かに矯める。終末を歌う天使の声が遠くから低く響いてくる。わたしの魂は憧れをこめて彼方を見つめながら、その時を待つ。